祖父母と孫の三世代旅行|泊まった宿19軒と部屋の分け方

カートから見た南国の広い芝生の敷地を歩く人物。木々と青空が広がる三世代旅行の滞在先にて

行き先は移動の負担で選び、部屋は基本的に分けています。祖父母の体力に合わせて、旅程も変えてきました。

2014年から、祖父母を連れた旅行は国内で24回。ほかに海外がグアムと台北の2回です。台北で6人がどう動いたかは祖父母と孫の台北3泊4日モデルコースにまとめました。

三世代旅行の行き先を選ぶ

同じ顔ぶれで何度も行くうちに、選び方が決まってきました。

行きやすかったのは金沢

回数を重ねた中で、祖父母を連れて行きやすかった一番は金沢でした。理由は3つあります。

  • 新幹線1本で着く:乗り換えが無いだけで負担が違います
  • 駅前に食べるところが揃っている:食事のたびに移動しなくて済みます
  • 海にも行けて、九谷焼のような見どころもある:孫と祖父母で興味が分かれても成立します

常宿を決めているので、行くたびに探し直さなくていいのも大きいです。何度行っても飽きない、というのが祖父母の言葉でした。

その常宿がドーミーイン金沢です。何が良かったのかは、このあとで書きます。

逆に、もう選ばないのは韮山反射炉です。世界遺産なのですが、私たちには渋すぎて、魅力が伝わりにくかったです。ホテルの近くだから寄っただけ、という結果になりました。

このときの宿は蒼き凪ぎの宿 明治館です。宿そのものは良かったので、これは宿の問題ではありません。周りに行きたい場所が無かった、という話です。

リゾートは「敷地から出なくて済む」ほど三世代に向く

よかった宿には共通点がありました。移動しなくても一日過ごせることです。

宿私たちが使った部屋・サービス三世代で助かった点
ルネッサンスリゾート沖縄普通のツインルーム海にもイルカにも、施設の中で触れられた
アオアヲナルトリゾートJTBラウンジ付きのプランホテルで鯛を釣り、小さいボートでわかめの漁に出た。ラウンジは昼食も出て、夜はケーキが食べ放題だった
レクー沖縄北谷スパ&リゾート(プレミア棟)プール付きのスイート子どもがプールで遊ぶのを、祖父母が涼しい部屋から見ていられた

三世代だと、体力も興味もばらけます。敷地の中で終わる場所を選ぶと、その差を吸収できます。

祖父母と孫で泊まったホテル19軒|沖縄・金沢・白浜・台北

2014年から祖父母を連れて行った旅行で、実際に泊まった宿です。名前が分かっているものだけを並べます。◎は、また泊まりたいと思っている宿です。

時期場所宿予約記録
2014.05山梨・富士河口湖フジプレミアムリゾートAgoda—
2014.06グアムオンワードビーチリゾート(現・星野リゾート リゾナーレグアム)—記録
2014.11栃木・那須那須高原STAY 菊(当時の菊ホテル)Agoda—
2015.03千葉・天津小湊宿中屋◎Agoda—
2016.05沖縄・恩納村ルネッサンスリゾート沖縄◎Agoda / Expedia—
2017.10茨城・大子温泉やみぞAgoda—
2018.07和歌山・白浜ホテルシーモア◎Agoda—
2018.07和歌山・白浜南紀白浜マリオットホテル◎Agoda—
2019.11/2020.01南房総グランドメルキュール南房総リゾート&スパ(旧・ホテル&リゾーツ南房総)Agoda—
2020.07伊豆・韮山蒼き凪ぎの宿 明治館——
2022.06沖縄・北谷レクー沖縄北谷スパ&リゾート◎Agoda / Expedia—
2022.09栃木・鬼怒川大江戸温泉物語 鬼怒川観光ホテルAgoda—
2023.02徳島・鳴門アオアヲ ナルト リゾート◎Agoda / Expedia—
2023.12/2024.12/2025.12金沢(3回)ドーミーイン金沢◎Agoda—
2024.08山形スーパーホテル山形駅西口Agoda / 楽天記録
2024.08山形・銀山温泉古山閣楽天記録
2024.08山形・蔵王悠湯の郷 ゆさAgoda / 楽天記録
2025.07沖縄・浦添ホテル アラクージュ浦添◎Agoda比較
2025.07沖縄・那覇ハイアットリージェンシー那覇◎Agoda比較
2026.07台北コスモスホテル台北◎Agoda宿泊記
◎は、また泊まりたいと思っている宿です。「予約」は各社の該当ページへのリンク(広告)。扱いが無い宿は「—」にしています。「記録」は、その宿のことを書いた当ブログの記事です

このほかに、伊豆には祖父の勤務先の保養所を何度か使っています。企業の施設なので名前は伏せます。

ドーミーイン金沢|子連れの添い寝は3,000円台。金沢の常宿にしている

さきほど「常宿を決めている」と書きました。その常宿がドーミーイン金沢です。3年続けて泊まっています。

  • 駅から徒歩2分
  • 屋上の露天風呂
  • 夜鳴きそば
  • 風呂上がりのアイスとヤクルト

これがビジネスホテルの価格で使えます。祖父母と孫を連れて行って全員が満足する宿が、この値段で見つかるとは思っていませんでした。

子どもの料金も大きいです。当時は3〜12歳が添い寝(布団なし)で、3,000〜4,000円ほどでした。

ただしこれには期限があります。上の子が中学生になると、この条件では泊まれません。次からは別の宿も考えることになります。料金と年齢の区分は変わるので、予約の前に必ず確認してください。

南紀白浜マリオットのラウンジ|病み上がりの祖父が待てた

南紀白浜マリオットホテルに泊まったのは、祖父がまだ病み上がりで、あまり元気ではなかったときでした。

良かったのは、祖父はホテルのラウンジでゆっくり、残りの5人は近くのビーチへ、と分かれられたことです。

ラウンジがとても綺麗で雰囲気が良かったので、残る方が我慢にならなかったのが大きいです。

周りにはパンダのいるアドベンチャーワールドと熊野古道。車で行ける距離に、三世代で行きやすい場所がそろっています。

その前に泊まったホテルシーモアも、綺麗で良い宿でした。

表の中のハイアットリージェンシー那覇(沖縄)は、宿泊記を書きました。→ ハイアットリージェンシー那覇ブログ|三世代8人の朝食とプール

部屋の分け方と、行く時期を決める

部屋は基本的に別。同じにするのは3つの場合だけ

部屋は基本的に別にしています。トイレとお風呂が別のほうが、お互い気をつかいません。

これは勝手に決めたわけではありません。「寝る時間に騒いだり、トイレが重なったり、着替えも気にする必要があるよね」と一度話しました。私たちの場合は、別室にすることに賛同を得られています。

同じ部屋にしたのは、次の3つの場合だけでした。

  • 広い部屋にまとまると安くなるプランがあったとき:還暦祝いのときのスイートがこれでした
  • プールなど、部屋に付いている設備を使いたいとき
  • 子どもが小さく、祖父母に見てもらいたいとき

宿は、小学生以下の添い寝が無料になるプランを基本に選んでいます。そういうプランが無いホテルもありますが、多くの回はこの形で、かかったのは大人料金だけでした。

部屋の分け方を考える材料として、三世代6人で泊まったホテルの記録も出しています。

三世代6人で泊まったホテルの記録を読む

安い時期に動けると、泊まれる部屋が変わる

これは家庭の事情から生まれた工夫です。共働きで妻が休みを取りにくいため、私だけが休みを調整して出かけた回が何度かあります。

そうすると、料金の安い期間に行けます。結果として、プール付きのスイートや、夏休みだと値段がかなり上がるリゾートに、安く泊まれました。

逆のことも経験しています。レクー沖縄北谷にはもう一度泊まりましたが、そのときは夏休みで、プール付きの部屋には手が出ませんでした。同じ宿でも、時期で別物になります。

子どもが保育園のうちは、自由に休ませていました。小学生になってからも、旅行を優先した回があります。三世代で何度も行けるわけではなく、何日も不在になるわけでもないからです。

やってみて、間違いではありませんでした。とても良い思い出になっていて、後悔はありません。

祖父母の体力に合わせて、旅程を変える

境目は「海で一緒に少し遊べるか」

同じ祖父母でも、できることは変わっていきます。

グアムのころは、ウォータースライダーに乗っていました。マンタという乗り物にも乗っています。急角度の滑り台を往復するようなもので、かなり激しく、私でも少し怯むほどです。

今は階段の少ない旅程に変えました。移動もタクシーやチャーター車、レンタカーを使います。

持つものも同じです。祖父母には12年前に軽いスーツケースを贈りました。傾けずに押して運べるので、腕に重さがかかりません。→ RIMOWAと比較してサムソナイトにした|シーライト94L・2.8kgの実際

膝が痛い祖母は、沖縄でホテルの車椅子を借りました。歩けるのですが、負担を減らすためです。

孫が後ろから押して、一緒に買い物を楽しめました。それはそれで良い時間になりました。

変化の分かれ目は、海で一緒に少し遊べるかどうかだと感じています。ジンベイザメと泳ぐような体験は、今の私たちの三世代旅行では負担が大きいと感じます。

これから、孫と旅行に行くならどこか

今の検討状況も書いておきます。

  • 父方の祖父母:病気の不安があり、海外は行かないと祖母が言っています。国内で、あまり歩かないところを探しています
  • 母方の祖父母:海外も可能です。台湾をかなり気に入っていて、また行っても楽しめそうです。タイやマレーシアも候補に入れています
  • 子ども:中学生になり、理解できることが増えたので、海外の経験を積ませたいと思っています

クルーズも検討していますが、部活や試験と日程を合わせるのが難しいところです。国内なら、子どもが行ったことのない北海道や、観光列車のある九州南部を考えています。

三世代で泊まるときは、ホテルのランクも気にしています。大浴場は必須ではありません。部屋のお風呂で十分です。

ただ父方の祖父は温泉が好きで、大浴場があると一緒に入り、孫が背中を流します。そういう時間のために選ぶことはあります。

もうひとつ基準があります。レンタカーで出かける旅程なら、ホテルで過ごす時間そのものを調整できます。だから大浴場が無くても成立します。

逆に、周りに行くところが少ない宿ほど、大浴場が要ります。韮山のときと同じで、宿の中の魅力と、周りの魅力は足して考えるものです。

行き先と費用負担は、予約前に相談する

渋られた経験が2つあります。どちらも、こちらが良かれと思って進めたことでした。

ひとつは行き先です。マニラを提案したとき、治安への不安から断られました。五つ星ホテルの滞在を安く楽しめると思ったのですが、そこは譲れない線でした。

結果として台北になり、こちらは大変よろこばれました。

台湾から帰ったあと、祖父母が叔母夫婦にその話をしました。すると、海外旅行に行ったことのない叔母が「台湾なら行きたい。連れて行ってくれるなら行きたい」と言い出しました。

もうひとつはお金です。こちらが旅費を全部払うと言ったとき、「費用負担をちゃんと分けないと、一緒に行きづらくなる」と言われました。旅行後に精算をせずにいると、早く計算してくれと急かされます。

好意のつもりでも、相手にとっては次を頼みにくくなる、ということでした。

普段よく言われるのは、こういう言葉です。

いつも連れて行ってくれてありがとう。どこに行くのも任せてついていくよ。

父方の祖父母は病気をしたこともあり、自分たちだけで旅行に行くのは難しくなっています。だから行けるときに行くようにしています。

我が家では、旅費を全部払うと申し出て断られました。費用分担の決め方は、別の記事にまとめています。

我が家の費用分担の決め方を読む

三世代旅行で大事なのは、家族ごとのプライバシーを確保することです。そのうえで、全員が快適に過ごせるよう計画を立てます。

干潮で現れた砂州のパノラマ。浅瀬にカヤックが並び、対岸にリゾートホテルが建っている

祖父母&孫との旅行で失敗しないために大切なこと

世代によって生活リズムや快適さの基準は違います。気を遣わずに過ごすための「距離感」や「安心感」が大事になります。

赤ちゃん連れや高齢の家族がいる場合は、とくに睡眠・トイレ・騒音への配慮が必要です。


三世代家族旅行を快適にする準備と工夫10選

  • 部屋の取り方:コネクティングルームも良いですが、家族ごとに独立した部屋を確保し「会いに行くスタイル」にすると快適です。お風呂を別々に使える、生活音の気遣いが減るなど、精神的にも楽です。
    • 大浴場や露天風呂は必須にしていません。温泉の優先順位は低く、お風呂は部屋ごとで十分だと考えています。
  • ホテル選び:アジアで宿を探すときは、五つ星も候補にしています。日本のホテルより安く泊まれることがあるためです。国内は4つ星以上を目安にしつつ、まず清潔感がありそうかを調べます。ベビーカーを貸し出すホテルを選ぶと荷物が減り便利です。新しくオープン・リニューアルした施設も候補にします。
  • 食事戦略:

    食事の組み立て

    • 朝はホテルのビュッフェで野菜・果物をしっかり。
    • 昼は高級店でコスパ重視。
    • 夜は部屋で地元の食材・飲み物を持ち寄ってゆっくり過ごすのも◎。
  • 移動手段:なるべく歩かずに済むよう、レンタカーやタクシーを積極的に使っています。
  • 費用分担:予約と支払いは代表者が一括で管理し、旅行後に清算。旅行中の細かい割り勘は避けてストレスフリーに。
  • 孫中心の行程:行き先は、子どもの興味と、祖父母が行けそうかの両方で決めています。
  • レストランの席配置:孫は真ん中に座らせています。会話に入れるようにするためです。三世代だと見る人が増えるので手が分散し、それぞれの親にも頼みやすく、誰かがかかりきりになりません。
  • オムツの工夫:スーツケース内で割れやすいものの保護材として活用できます。
  • 飛行機の工夫:空港で思い切り遊ばせてから搭乗し、機内で寝かせる作戦が効果的。離陸時は飲み物で耳抜きをサポート。
  • 空港・飛行機の設備:飛行機のバシネットは、グアムへのユナイテッド航空と、ケアンズへのジェットスター(JAL共同運航)で使いました。どちらも無料です。ベビーカーは、沖縄へ行くときにJALで無料で借りています。

三世代旅行でよくある質問とその解決法

Q: 赤ちゃん連れでも海外旅行できますか?

A: はい、可能です。直行便で移動時間を短くし、ホテルはベビーベッドや電子レンジがある場所を選びましょう。

空港ではベビーカーの無料貸し出しも活用でき、飛行機では、条件が合えばバシネット席を使えることもあります。

Q: 三世代で同じ部屋に泊まるのはあり?

A: 基本的には「部屋を分ける」のがベターです。生活リズムやプライバシーを守るためにも、コネクティングルームや隣部屋の予約が理想的です。同室にした3つの場合は、上の「部屋の分け方と、行く時期を決める」に書きました。

Q: ホテルのベビーカー貸出って便利?

A: とても便利です。持参する荷物が減り、現地での移動も楽になります。特に観光時に重宝します。

Q: レストランでの座席配置のコツは?

A: 孫を中央に配置することで、自然と世代間の会話が生まれます。おじいちゃん・おばあちゃんが子どものお世話をすることで、親世代もリラックスして食事できます。

Q: 旅行の支払いはどう分担すべき?

A: 予約や支払いは代表者が一括管理し、旅の最後に合計を割って精算しています。

現地での都度割り勘は避けた方が無難です。こちらが全額を持とうとして断られた経験は、上の「行き先と費用負担は、予約前に相談する」に書きました。


実体験からわかった三世代旅行の極意まとめ

三世代旅行は、思いやりと余裕があるほど笑顔が増えます。そのうえで、予約の前に決めておくことは3つに絞れます。

先に決めておくこと

  • 移動の負担。乗り換えの回数と、現地でタクシーを使うか
  • 部屋の分け方。別室が基本で、同室にするなら理由を決める
  • 費用分担。全額を持とうとせず、先に決め方を相談する

この3つを先に話しておくと、あとが楽になりました。